リーマン・ショック以降、ますます貧富の差が開いているアメリカ。中でもカリフォルニアは、全米のホームレスの２５パーセントが集中していると言われています。

２０００年代の半ば、サンフランシスコ郊外でホームレス支援の二つのNPOでインターンをした経験がある藤原ちえこによる、リアルなアメリカのホームレスについてのお話会です。

世界一の国内総生産を誇り、世界一の消費大国であるアメリカのホームレスは一体どういう人たちなんでしょう？　彼らはどこにいて、何を食べ、何をしているのでしょうか。彼らがなぜ路上に出ざるを得なかったのか、そして世界一豊かな国でホームレスでいるというのはどんな体験なんでしょうか。アメリカでは路上でホームレスの子どもを見ることはほぼありませんが、もちろんホームレスの子どもたちもいます。彼らは一体どこにいるのでしょう？
普通の日本人はまず接することがない彼らとの２年間の思い出をシェアし、貧困と二極化が進む日本社会を改めて考える機会にしたいと思います。

★語り手　藤原ちえこ
心理セラピスト。サンフランシスコの大学院で心理学を学び、修士号取得。インターン時代に、オークランドのシュタイナー教育をベースにしたホームレスの子どものための施設で子どもの療育と、サンフランシスコ近郊の大人のホームレスのための施設でグループセラピーを担当する。現在は札幌でカウンセリングルームを主宰。