05年のモエレ沼、08年の芸術の森、09年の大通公園、10年の狸小路商店街、そして11年の発寒地区と、5回にわたって札幌市内の文化資産や市民の憩いの場所を舞台に、中学生自身による短編映画制作を行ってまいりました。
　中学生にとっての大きな体験となるだけでなく札幌からの発信でもあり、文化資産や地域の新たな発見にも繋がっています。特に昨年の発寒地区でのワークショップは商店街や地域の皆さんの全面的なご協力により、中学生とは思えない非常にレベルの高い作品が生まれ、道内各地での上映会や、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭など、全国での上映も予定されています。

　今回上映する『命の樹』は、発寒地区のルーツである屯田兵を物語のベースとし、現代の中学生が抱える想いを鮮やかに描き出しました。舞台は発寒。中学生の美樹は家族と折り合いが悪く、鬱屈とした日々を過ごしていた。そんなある日、ひとりの少女・梅と出会う。彼女は過去からタイムスリップしてきており、屯田兵の家庭で暮らしていた美樹のご先祖様だったのだ。梅との交流の中で美樹の心の中にも変化が表れ始め…。

　札幌市内の中学生24名が脚本、撮影、小道具制作、音楽、編集、上映活動など、映画制作の全てを体験し、2011年5月末から約半年間をかけて制作した力作です。ぜひお誘い合わせのうえ、ご覧下さい。

★子ども映画制作ワークショップ2011ブログ
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