和歌嵐香（わからんこ）N子さん

与那国島で生まれ、那覇、四国、京都、佐賀と遍歴。幼い頃から北海道を目指せという祖父母の願いを果たし、2011年から北海道に移住。現在小樽在住。
N子は、病弱ながら幼い頃より絵に親しみ、染めや織りの工房設立。
踊り、歌い、太鼓叩いて、笛吹いて、あらゆる木やあらゆる草と向き合い語り合い、感謝し食し、造形、標本作り、道具作りという、植物にいかに支えられているかが、生涯のテーマ。
虫や鳥から教え乞い
猫やカラスを友にして
秋鮭の遡上を応援する。
風に火に、月に波雲、雷、雨霰
浄化にも不浄にさえも
願い求め、祈り舞い、言い伝えを守り伝える暮らし
自然、野原、山、川、海と街角と遊び、戯れ
それは好きなことばかりという、
その暮らしから
その暮らしの喜びからこそ
平和を叫ぶ
いくさはいらん、いじめはゆるさんと。
平和こそ
台所から
食から
暮らしから
水の、土の、空気の平和、心の暮らし
耳を澄まし
立ち止まり
声なき声
姿なき姿
森羅万象 八百万の神
ぬてぃむてぃむぬ（いのちあるもの）
にらがなち（地底の神）への畏怖と
命、水源、言葉への危機感が、
創作への意欲を掻き立てます。
そして
ご先祖からの言い伝え
じっちゃん、ばっちゃんからの教えや
隣のおばちゃん、おじちゃんの声
母ちゃん、父ちゃんからの真っ直ぐな愛
兄弟妹たちからの励まし
かかわり合った人々の知恵と助けを
ひとえに圧縮し
与那国島の言語で伝える貴重な証言でもある
珠玉の一冊、原画の展覧会です。
30年に及ぶ山口大学の安渓遊地、貴子両氏による膨大な収集資料と思想の共有、絶大なサポートは、学術を越えた人の道を示し
琉球大学 渡久地氏による絵画の編纂、他の諸氏による協力により、下記の刊行が実現しました。
発行先は
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境研究所
企画、制作 は、アート全般の助っ人金ちゃんこと、金井孝次さん、
展示補助、田村陽子さん、
些少のお節介サポート、ムラサキです。
本書は無料にておゆずりしています。
よろしければ、会場にてお手に取って頂き、
和歌嵐香さんの命ほとばしる感性と宿命の 手仕事、言葉、表現、信条へのご理解、ご支援のカンパ、ご協力をお願いしているところです。本書ご希望のお方は、ご連絡下さい。